2012年6月10日日曜日

ヤドカリ投入

少し前になりますが、妻がぜひお勧め、というので由岐町(今は美波町か?)の伊座利にある
イザリCafeに行きました。
妻曰く、刺身定食と魚フライ定食がおすすめ、とのことだったんですが、妻が魚フライ定食、
娘が刺身定食にするので、「違うものを頼んで少し交換しよう。お父さんはエビ天ぷら定食が
いいんじゃないの?」というので、私はおすすめのメニューを頼み損ねました・・・


ボリュームもあって魚も新鮮でおいしそうでしたが、私のはエビ天ぷら定食で、普通のエビと
野菜の天ぷらで、漁師町のおばちゃんの天ぷらなので正直いまひとつでした。
やっぱり天ぷらは職人が揚げないとだめですね。私もそんなに味にうるさい方じゃないですが、
前日に勝占町の「ゆたか屋」で食べた天ぷらと比べると腕の差は歴然でした。
でも魚フライと刺身は、わざわざ出かけて食べる価値あるようですよ。


食べ終わって店を出ると、前はちいさな漁港です。磯の方に行ってみると巻貝がたくさんいます。
ということはこの中にヤドカリもいるに違いありません。
家の水槽のヤドカリは何カ月も前に絶滅していて、スカンクシュリンプだけでは寂しいし、
沈んだ餌の掃除も手が回らないだろうということで、家族で捕まえて、空のペットボトルに入れて
7匹ほど持って帰りました。3週間ほど経ちますが、今のところ元気みたいです。
(ライブロックに隠れてしまうので全員生きてるのかは分かりませんが)
カメラをにらみつけているのは、一番大きいやつです。後ろにも1匹写ってますね。


こいつらがうろうろ歩きまわるようになったのに、カクレクマノミが産卵しました。
こんなところに産んだら、ヤドカリが食べに来ないかと思いますが、ちゃんと見張っていて、
水を送ったりしているようです。煉瓦色の箱(これ植木鉢です)の底についているのが
卵です。たぶんあと1週間か10日で孵ると思います。


実は産卵は3回目なのですが、過去はいずれも夜中に孵化したようで、朝になったら跡形も
ありませんでした。
孵ったところで、フィルターに吸い込まれたか、他の魚の餌になったか分かりませんが、
ケースに隔離したところで、幼魚はプランクトンを食べるようで、そんなもの水槽にいるはずもなく、
とても育てられません。調べた範囲では、どうも動物プランクトンの一種の「ワムシ」を与えないと
いけないらしいんですが、そのワムシは売っているわけもなく(生きたものがいるそうです)、
そのワムシを培養するために植物プランクトンの海産クロレラを培養しないといけないそうです。
植物なんで光合成をするから培養するクロレラを入れた瓶を日光(メタルハライドランプでも
いけるのかもしれないですが)を当てつつ、水温水質を管理してやるひつようがあるそうで、
そんなことできるはずもありません。
飼い主が育てられるはずもないのに、そんなこと知ってか知らずか、卵を次々産んでくれます。
きれいな海が近かったら海の水を汲んできて育てられるかもしれませんが、いくら南国四国は
徳島とはいえ、さすがにそこまで私もやる気がありません。


しかし餌やりのほかは、週1回の水替え(200リットルに対し1回30リットル程度)とフィルター交換だけで卵まで産んでくれるんだから、カクレクマノミは本当に飼いやすい魚ですね。
1匹はもうすぐ丸4年になりますし、ヘラルドヤッコも同じときから飼ってますし、ナンヨウハギも
水槽が小さいから10センチにも満たないままですが、この9月で4年になります。
設備を整えて、一度水槽が安定してしまえば、良い個体に当たれば、そしてサンゴや
イソギンチャクを育てようと思わなければ、カクレクマノミを飼うのは難しくないですよ。
但し初期投資が結構要るのと(20万円くらいかかったかな)、餌やりがあるんで3日以上
家を空けられないという点は不便ですが。
それと水槽用のクーラーというものもあるのですが、室外機というか、熱を出すユニットがあるんで、
結局部屋の温度が上がって効果がないということで、水槽のあるリビングは、これから暑いときは
昼間だれもいないのにエアコンをつけっぱなしにしないといけません。水温が30度を超えると
やばいらしいので。